株式投資で成功するために必要な要素

2022年3月27日投資哲学

株式投資で成功を夢見る投資家は多いですが、実際に大金を手にすることができる人はそう多くないと言われています。

では実際に投資で儲けることができる人とそうでない人は何が違うのでしょうか。

今回は、株式投資で成功するために必要とされる要素を紹介します。

雑多な情報を無視して自分の頭で考えることができる

「投資をする上で大切なのは情報収集能力だ」と考えている人は多いでしょう。

確かに、投資をするためには会社の財務状況や市況、経済政策や他国の動向など考慮すべきことはたくさんありますし、それらの情報を加味してアドバイスをしてくれるアナリストやインフルエンサーは大勢います。

だからこそ、多くの情報を収集して、それらを全て処理しきれる人が投資で成功するのだと考えられています。

しかし、それよりもずっと大事なのは「自分自身の頭で考えること」です。

実を言うと、著名なアナリストやインフルエンサーの言う事は大して当てになりません。

彼らはあくまで「予想屋」に過ぎず、好き勝手あれこれ予想しているだけで、信憑性は皆無です。

例えばコロナが流行りだした頃、多くのアナリストが「この世の終わりだ」とか「日経平均株価は2万円を下回り、大恐慌が訪れる」とこぞってコロナによる経済崩壊を訴えました。

しかし今となってみればそれは全くの的外れだったことが分かるでしょう。

むしろ多額の金融政策のおかげで株式市場は金余り状態が長く続き、空前の上昇相場が訪れました。

一時は日経平均株価が3万円を超えて「コロナバブル」とまで称され、コロナバブルによる億り人も誕生しましたし、多少の荒れはあったものの未だ株式市場は崩壊するどころか高止まりを続けています。

結局コロナ相場で儲けることができたのは、経済アナリストやニュースで騒がれていることを無視して、自分の考えで投資をしている人たちでした。

彼らはニュースなどの他人が言う事ではなく自分の目で見た情報(=投資を考えている会社の財務表や株式市場そのものの動向)を注視し、金余りによる株価上昇を見抜いて多額の利益を上げました。

株式市場ではこのようなことは日常茶飯事です。他人の言う情報を当てにしているようでは市場を出し抜くことはできません。

アナリスト連中は予想することで飯を食っているのであり、予想が当たっているか外れているかについては全く責任を負わないのです。

面倒くさくても自分の頭で考えて自分の考えに基づいて投資をする人だけが株式市場で勝ち続けられるのです。

考え方や行動が合理的である

株式投資で成功する人は学歴が高くて知性が高い人だと思われていますが、実際は違います。

医者や大学教授などのエリート層や東大・京大などの高学歴はもちろん、会社の会計に強い公認会計士でさえ投資では失敗し株式市場から敗走する人は後を絶ちません。

というのも、株式市場で重要視されるのは高度な計算能力でもなければ豊富な知識量ではないからです。

株式市場において最も重要視されるのは「合理性」です。

合理性と言っても難しく考える必要はなく、要は「リスクとリターンを比較して、リターンの方が大きくなるような選択をする」というだけです。

下手に頭の良い人はあれこれ複雑に考えすぎて自滅したり、自分の考えに固執する傾向があるため、株式市場ではかえって墓穴を掘りやすくなります。

例えば、自分が念入りに分析してから買った株が下がったとき、合理的な人は「自分の分析が間違っていた可能性が高い」と判断してすぐに損切りできますが、下手に頭の良い人は自分の分析に自信があるため、自分の考えを曲げることができず、ズルズルと損失を膨らませてしまいます。

そうして自分の考えに固執するあまり、たった一回の失敗で多額の損失を抱えて株式市場を去っていった人をもう何人も見てきました。

彼らを見るにつけ、「株式市場では学歴等の頭の良さは大して役に立たないな」と思いました。

株式市場ではリターンとリスクを冷静に見極められる「合理的な考え方」を持つ人だけが生き残っていけるのです。

一貫性がある

世の中には株式投資に関する情報も投資手法も無数に存在していて、ちょっとネットで検索すればいくらでも出てきます。

日経平均やダウ平均を参考にしたオーソドックスな投資から、twitterで各国の著名人をフォローしておき、彼らの発言で投資判断をするという方法まであります。

投資で儲けている人がどんな手法で儲けているのか気になるところですが、結論から言うと「手法はどれでも構わないが、一度決めたらその手法をやり続けること」が大事です。

投資に複雑な方法は必要なし

投資の世界には100%儲かる方法など存在しません(これは株式市場の構造上絶対にあり得ないという話です)。

株の世界で大儲けしている人も多くの損失を経験しています。

それでも彼らが損失を上回るほどの利益を上げられるのは、投資判断が一貫しているからです。

儲けられない人は、ちょっとでも自分の投資が上手くいかなくなるとすぐに自分の投資手法をコロコロ変えてしまいます。

投資手法というのはある程度の期間にわたって繰り返すからこそ優位性を発揮するので、コロコロ変えたら全く意味がないのです。

投資手法は人それぞれですが、株の世界で勝ち続ける人の共通点は「リスクよりリターンが上回る方法を自分なりに身につけて、それらを一貫して繰り返すこと」です。

例えば、サイコロで3以上の目が出たら勝てる勝負を見つけたら、後はずっと3以上の目が出ることに賭け続けるという具合です。

たまに1や2が出て負けることがったとしても、それでも3以上が出ることに一貫して賭け続けるのです。

株で勝てる人は1や2が連続して負け続けることがあったからと言ってコロコロと1や2が出ることに賭けたりしないのです。

一貫して3以上が出る方に賭け続ければ勝率は2/3が保証されているわけですが、たまに1や2が出る方に賭けたらその分だけ勝率は下がります。

自分にとって分があると分かっている方法を見つけたら後はそれを愚直に何度も繰り返す。

そうやって利益を積み重ねていくことで大金が積みあがっていくのです