投資をやる上で、やった方が良い事とやらない方がいい事
投資を始めるとあれをやらなきゃこれをやらなきゃとなってしまい、結局何をしたらいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
最初は誰でも初心者ですし、初心者のうちは他人からあれこれ言われて戸惑うこともあるでしょう。
しかし時間も労力も有限である以上、何もかもをやることはできません。
やるべき事とやらなくてもいい事を区別して、やるべき事に注力することが大切です。
そこで今回は投資家がやるべき事とやらない方が良いことについて説明します。
これを読むことで、何をすべきかが明確になるでしょう。
投資家がやるべき事
決算報告書の分析
投資家の本業は何と言っても決算報告書を分析することです。
他にも色々とやるべきことがあるでしょうが、これは最優先事項です。
なぜなら、株式市場で株価を動かしている機関投資家たちは必ず決算報告書の情報をもとにして売買を行っているからです。
機関投資家は他人からお金を預かって投資活動を行っている以上、自分の投資行動に対して説明責任を負っています。
そのため、なぜその株に投資するのかという根拠がなければなりません。
その根拠となるのが決算報告書なのです。
決算報告書には売上や利益などの業績情報だけでなく、今後の業績予想やビジネス上の懸念事項などが書かれており、これを頼りに大多数の投資家は投資判断を下しています。
つまり、決算報告書を読まずに投資をするのは手札を見ずにポーカーをやっているようなものであり、負けるのは必至です。
面倒臭いのは分かりますが、これをするかどうかが勝ち組と負け組を分ける分水嶺になります。
読むのに慣れれば、どこを読めばよいのか、どこは読まなくても良いのかが分かってきますので、より短時間で楽に読みこなせるようになります。
チャート分析
投資家は決算内容だけ見て投資を行っているわけではなく、他の投資家達の売買動向を見ながら投資を行います。
チャートは取引された日時や価格、出来高が一目で分かるように記録された図であり、他の投資家達の売買結果はチャートに残ります。
したがって、チャートから得られる情報はかなり多く、チャートだけ見て取引して利益を上げる人もいるほどです。
チャートを見れば買いが優勢なのか、売りが優勢なのか、どのくらいの規模で買われているのかなど、投資する上で貴重な判断材料を得ることができます。
チャートを占星術やランダムな棒グラフ程度に思っている人もいるかもしれませんが、チャートを見ることは投資家にとっては欠かせない仕事と言えるでしょう。
適宜開示情報に目を通す
決算内容は四半期ごとに報告されるわけですが、時にはその内容が修正されたりすることがあります。
あるいは、急に事故やトラブルが発生したため会社から報告書が発表されることもあります。
こういった情報の事を適宜開示情報と言い、証券取引所を通じて株主に情報が公開されます。
株主である投資家は、こういった情報も加味して投資判断をしなければなりません。
これは決算報告と違って急に出てくる情報ですので常にアンテナを張っておかなければなりません。
例えば、ある日突然株価が急落して何が起こったのだろうと思ったら、前日に決算内容が大幅に下方修正されていたというのはよくある話です。
そういった事態に対応するためにも、適宜開示情報には注意を払うようにしましょう。
適宜開示情報は以下のサイトから見ることができます。
適宜開示情報:日経新聞電子版より
読書
地味に欠かせないのが読書です。
投資理論や知識は書物から学ぶのが一番良いからです。
ネット上にもたくさんの投資に関する情報がありますが、書物ほどよくまとまっているものはありません。
ネット上の知識は断片的である場合が多く、信頼性の高い情報を見つけるのにも苦労します。
知識や理論は体系的にまとまっているものを筋道立てて学ぶのが良いのですが、ネット情報は不向きです。
投資家にとってはどういった投資理論・知識を学ぶかが勝負の分かれ目になるので、読書にもしっかりと時間を使いたいところです。
投資家がやらない方がいい事
ニュースを見る
テレビを付ければ分かると思いますが、ニュース報道のほとんどはどうでもいいことばかりです。
ニュースは世の中が一大事に見舞われているかのように思わせますが、大抵は3日も過ぎれば忘れ去られてしまうのがその証拠です。
世の情勢にアンテナを張らなければとテレビをつけてている人がいますが、実際のところはデマやガセが多く、情報の信憑性は低いと言わざるを得ません。
新聞は情報の遅さがネックです。新聞社が情報を得てから印刷して配布されるまで最低1日かかります。つまり、新聞の情報は常に一日遅れになってしまいます。
これでは見る価値も半減するというものです。
ネット掲示板やSNSを見る
ネット掲示板やSNSもどうでもいいことばかりです。
テレビや新聞と違って情報が伝わるのが早いというメリットはありますが、デマやガセの多さは随一です。
したがってプラスマイナスで言えばマイナスの方が多く、見る価値がありません。
情報商材を買う
勉強熱心な方はお金を払って教材を購入する傾向があります。
もちろん、その学習意欲は良いのですが、情報商材を買うのはあまり良くありません。
情報商材とは、ネット上で「楽に稼げる」とか「あなたも億万長者!」といった触れ込みで宣伝されているものです。
それを買えば人生が変わりそうに思えるかもしれませんが、それらは100%詐欺です。
投資は楽な仕事ではありませんし、どんなに頑張っても稼げるとは限らないものだからです。
彼らは100人に一人でも引っかかってくれれば大儲けできるため、派手な文句で宣伝しているに過ぎないのです。
情報商材を買うくらいだったら、書店に行って名著と呼ばれる本を買った方がはるかにマシでしょう。
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