[諦めないで] 投資の失敗から立ち直る方法

投資家の心理面

投資をやっていればいつか必ず打ちのめされる日が来ます。

「儲けるために始めたのに儲けるどころか大損してしまった」
「なんでこんな株を買ってしまったんだろう」
「あの時損切りしておけばここまでひどいことにはならなかったのに」

と途方に暮れる日のことです。皆さんにも経験があるでしょうか。

投資の失敗なんて日常茶飯事ですが、人によってはかなりのショックを受けて投資家を引退するという場合もあるようです。

投資で大きく儲けるためには何よりもまず「投資を長く続けていくこと」が大切です。

資金が膨らむためには複利効果が欠かせませんが、複利による効果が目に見えて現れるためには相応の時間をかける必要があるからです。

つまり、大きく儲けていく為には失敗から立ち直る方法を身につけておかなければなりません。

そこで今回は投資の失敗から立ち直る方法について説明し、失敗を減らすための方法についても解説したいと思います。

誰でも失敗している

投資で失敗した時にまず思い出してほしいのは、「投資で失敗しない人は一人もいない」という事実です。

あのウォーレン・バフェットでさえ、近年は大手航空会社への投資であっという間に損失を出してしまい全ての航空株を売却しています。

ジェシー・リバモアは一日で1億ドルの利益を上げた伝説の投資家ですが、彼は4回もの破産を経験しています。

このように、どんなに才能がある人であっても必ず失敗しているのです。

あなたが買った株が全て値上がりしたりするなんてことはあり得ないことであり、投資をやる限り、失敗は必ず経験するものだという事です。

このことをあらかじめ頭に入れておけば、いざ損した時にも立ち直るのが早くなるでしょう。

痛い目を見た方が投資家として大成しやすい

偉大な投資家というのは、えてして大損を経験しているものです。

逆に何もかもがトントン拍子で上手くいっている人ほど、一度挫折しただけで再起不能になり投資家を引退しやすいものです。

しかし、挫折を乗り越えた投資家は違います。

彼らはどうやったら失敗するかを身を持って知っています。

例えば「損切りが大事」というのは古今東西の投資家が口を酸っぱくして言うセリフですが、この言葉がどれだけ大切なのかは一度痛い目を見た人にしか分からないでしょう。

知識として理解していることと、実体験として知っていることには大きな違いがあります。

そしてその違いが、将来の成否を分かつ境になります。

一つ一つの失敗が投資家を洗練させるために必要な教訓を与えてくれます。

失敗を減らすにはどうするべきか

では、失敗を減らすためにはどうすればいいのでしょうか。

変な言い方になってしまいますが、それは「すべての投資を失敗する前提で取り組む」ということです。

投資で失敗することはある意味避けられないことであって、どうすることもできません。

しかし、失敗した時のダメージを減らす事なら誰にでもできます

分散投資や損切りはそのためにある戦略なのです。

そもそも投資で大損する人のパターンは大体決まっていて、それは「自分の予想が外れたにもかかわらず、それでもなお自分の予想に固執すること」です。

例えば、この株は絶対に上がるはずだと思って買ったにもかかわらず、損切りラインまで株価が下落した時に「いや、ここから持ち直して上がっていくはずだ」と自分の考えに固執していまい、結局下がるところまで下がってしまい、今更売るに売れない状況(いわゆる塩漬け)になってしまうというパターンです。

ひどいのになると、下がっていく株価を「いや、将来的には上がるはずだから」といって買い増し(ナンピン買い)をしてさらに自ら傷口を広げたりします。

こういった失敗の根底にあるのは「自分の考えに固執すること」です。

株式市場は「自分の考えの方が正しい」とうぬぼれている人間を最も嫌います

逆に、

「何かがおかしいと感じたら、間違っているのは相場ではなく自分の方だ」
「常に自分の投資は間違う可能性がある」

というふうに謙虚に構えている人に対して、株式市場はそこまで厳しくありません。

株式市場とは自分の正しさを証明する場所ではなく、お金を儲けるためにある場所のはずです。

そのことを念頭においておけば、自分の考えなど二の次であることは当然の事として受け入れられるでしょう。

大事なのは自分の考えが正しいということではなく、市場から「お前の考えは間違っている」という事実を突きつけられたときに素直に受け入れる態度なのです。

それがあれば投資で大損することは無くなるはずです。