投資を長く続けていく為に必要な考え方

投資哲学

お金持ちになることを夢見て投資の世界に足を踏み入れる人はたくさんいますが、その多くは道半ばで諦めてしまうようです。

せっかく投資を始めても途中でやめてしまっては意味がありません。

投資を辞めるからには何かしら思うところがあったのでしょうが、どうにか長く続けていく道はなかったのでしょうか。

そこで今回は投資を長く続けている人を調べて分かった共通点や長く続けるコツをまとめてみました。

投資は長く続けるからこそ儲かる

そもそも投資というのは長く続けて初めて大儲けできるものです。

これは複利というものの性質です。

例えば、100万円を年利20%で運用できるとしたら1年目は120万となり、1年当たり20万円の利益となります。

年収20万ぽっちじゃどうにもならないと思うかもしれませんが、これを何年も続けていけば30年後は約2億円まで膨らみます。

初期費用が2倍の200万円だったなら、30年後には4億円まで膨らみます。

複利とは指数関数的にお金を増加させる魔法であり、その性質上、時間をかければかけるほど爆発的に資産は増大していきます。

つまり、投資において最もおいしいのは10年後、20年後なのです。

せっかく美味しい果実が実りつつあるのに、途中で辞めてしまうのはもったいないのです。

加えて、投資はやればやるほど経験が貯まっていき、どういった株を買えばいいのか、どういったときには売ってしまったほうがいいのかが少しずつ分かるようになっていきます。

このように、投資は時間をかければかけるほど技術的にも習熟して儲かりやすくなっていきますので、辞めたくなったら「今辞めるのはもったいない」ということを思い出すようにして下さい。

上手くいかない時期は”必ず”ある

投資をやっていると何もかもが裏目に出てしまう時期があります。

「買った途端に下がる、損切りした途端上がりだす」
「じゃあ様子見しようと思ったら何事もなかったかのように上がりだす」

こういったことは長い投資生活で必ず直面する事態です。

こういったことが起きると、まるで株式市場があなたを損させるためだけに悪意を持って動いている、あるいは神様から見放されたような気分に陥ってしまうものです。

しかしそれは単なる思い込みに過ぎません。

株式市場には悪意も神も存在しません。

コイントスをして10回連続で裏が出るのと同様、確率的には低い事象であっても、それが実際に起こることがあるのがこの世界です。

統計学上、長い回数をこなせばそういったことが十分起こりうることが知られています。

つまり「上手くいかない時期」というのは誰にでも必ず起こりうることなのです。

投資で大儲けする人というのは運が良い人ではなく「投資を続けることができる人」なのですから、上手くいかない時期をどうやり過ごせるかが将来の成否を分けます。

一般的に、人間は予期していた不運には対処可能ですが、予期していなかった不運には対処が難しいものです。

つまり、予め「上手くいかない時期が必ずやってくる」と心構えしておけば、そういった時期を比較的楽にやり過ごせるでしょう。

今日までの結果と明日以降の結果は全く無関係

「二度あることは三度ある」という言葉あるように、人は何か悪いことが立て続けに起きると、それがまたさらに起きると考えるところがあります。

そのため、投資が上手くいかないことが続くと「自分には才能がない」とか「自分は投資が上手くいく星の下に生まれてこなかった」と言って投資を辞めてしまう人がいるようです。

相関性がある事象であればその考え方は正しいのですが、株式市場でその考え方は間違っています。

例えば、株価が5日連続で上昇したからと言って、6日目も上昇するかと言われたらそれは分かりません。

たとえそれが何日目だろうが、株価が上がるか下がるかは基本的に五分五分であり、過去の結果によって決まることではありません。

過去の結果と未来の結果はそれぞれ独立しており、関係がないからです。

つまり過去に失敗したからと言って、次も失敗すると決まったわけではなく、未来には常に成功の可能性があるということです。

投資を続けていく限り、その成功を掴むための抽選を何度も受けられるわけですが、投資を辞めてしまったらもうその抽選は受けられません。

何度失敗したとしても、それは明日以降の結果に何ら悪影響を及ぼすものではないですから、投資をやめようと思うほどに悲観的になる必要はないという事です。

続けてさえいれば必ずチャンスは回ってきます。

そのチャンスが回ってくるタイミングを待ち続けられる人が、いつの日か大儲けのチャンスをものにするのです。

自分のペースで続けていこう

世の中には様々な投資家がいますが、たった1年で億万長者になったという人はほとんどいません。(仮にいたとしても、そういった人は単なるバブル成金で、すぐに散財して消えていくのが大半です)

個人資産が1億円を超えるような人たちは、10年以上は投資をやっている人がほとんどです。

その10年の中でたくさんの失敗を経験し、何度かは無一文同然になりつつも、それでも投資をやり続けた人が大金を手にしています。

投資には〆切がなく焦る必要はないので、自分のペースで続けていきましょう。