日経新聞を読むのを辞めた理由

経験談・教訓

投資家の間で多く読まれているものといえば日経新聞でしょう。

「できるビジネスマンは必ずこれを読んでいる」という触れ込みの有名媒体で、斜陽産業と言われている新聞業界の中でも随一の発行部数を誇ります。

そのため、投資を始めたばかりの人に「投資をするなら日経新聞を読め」とアドバイスする人もよく見かけますし、「やっぱり投資家なら日経新聞を毎日読んだ用がいいのでしょうか」と相談する人もいます。

私自身も過去に購読していたことがありますが、今では解約して読むのをやめています。

今回はなぜ日経新聞を読まなくなったかについて説明したいと思います。

日経新聞を読むべきかどうかで迷っている人は判断材料の一つとして聞いて下さい。

儲けるために必要ではないから

日経新聞を解約した理由を一言で説明するなら「株で儲けるためには必要ないから」です。

投資をやる目的は資金を増やすためですが、そのために日経新聞が必須かと言われたらそうでもないという結論に至りました。

日経新聞に書かれている情報がなければ儲けることが難しいというのなら購読するべきですが、そういったことが一切なかったのです。

必要な情報はネットで手に入る

まだネットが普及していない時代であれば、日経新聞の購読は必須でした。

経済界のニュースや金融政策に関する報道は新聞に頼ることでしか入手できなかったからです。

テレビでの報道は断片的な情報しか手に入らないので、信用できる情報をまとまった形で入手するためには日経新聞がうってつけだったのです。

しかし、ネットが普及した今、必要な情報は全てネットで手に入ります。

現代社会で最も早く情報を届けてくれるのはTwitterなどのSNSです。

もちろん、SNSやネットには編集者や校閲機関がないため、情報の信憑性には疑問がありますが、情報の伝達速度という点では圧倒的です。

新聞が伝えてくれるのは1日前に起きた情報までであり、今日起きたことを今すぐ知りたいという需要には応えられません。

しかし、SNS等であればリアルタイムで今何が起きているかを知ることができるため、早さが命である情報をすぐに手に入れることができます。

どうあがいてもこの優位性が新聞にはありません。

ネット媒体の普及

今や誰もがスマートフォンを持っている時代になりました。

それに伴い各種ニュースアプリやニュースサイトも発展し、誰もが片手でニュースを手に入れられる時代になったのです。

新聞と違ってすぐに最新ニュースにアクセスできるうえに、場所を取りません。

今時、電車でスマホを見ている人はたくさんいますが、両手で新聞を広げている人は稀です。

スマートフォンは場所を取らないという意味でも優秀で、新聞という媒体にはない優位性があります。

かさばって場所をとるから

これは個人的な理由なのですが、新聞の置き場に困るというのも、日経新聞を購読しなくなった大きな理由の一つです。

新聞というのは何日分も貯まると結構場所を取ります。

大きな家に住んでいる人なら置き場に困らないでしょうが、そうでない人は貯まった新聞をどこに置くかで悩みます。

投資関連の書籍は何度も読み返す価値のある情報ですが、日経新聞に書かれている内容は単なるニュースであり、一度読んだらもう二度と読み返す必要のない情報です。

よって貯まった新聞はいずれゴミの日に出してしまわなければなりませんが、毎回毎回縛ってゴミ捨て場に持って行くのは面倒です。

新聞は魚を捌くときやゴキブリを退治するときに使えるという人もいるでしょうが、何日分も持っておく必要はなく、やはり購読する必要がありません。

多くの情報を集める=儲かるではない

投資初心者時代に勘違いしていたことがあります。

それは「投資をするならたくさんの情報を集めた方が良いわけではない」という事です。

私は昔、たくさんの情報を集めてそれらを詳しく分析できる人が儲かると思っていたのです。

しかし、そもそもたくさんの情報を集めた方が良いというのが間違いでした。

情報の価値は信用性と有用性で決まります。

役に立たない情報をたくさん集めても意味がなく、無駄に脳を疲れさせるだけです。

投資に必要なのは、投資しようとしている会社の「財務諸表」と「チャート情報」だけです。

それ以上の情報を集めたところで投資判断には使わないので集める価値がありません。

多くの情報を集めるのに時間をかけるよりも、信頼できる情報を詳しく分析するために時間をかけるほうが有用です。

したがって、わざわざ経済界のニュースを隅々まで目を通すのは時間の無駄だという結論に至りました。

日経新聞より日経電子版

以上説明したように、日経新聞は時代の流れによってスマートフォンにその役割を譲りつつあります。

日経新聞社もそういった事情は承知しており、ネットが普及し始めた頃から自社のニュースサイトを立ち上げています。

日本経済新聞(https://www.nikkei.com/

これは日経新聞電子版といって、日経新聞をネット上で見られるようにしたものです。

購読料も紙媒体より安くなっています。

どうしても日経新聞が必要という人は、電子版で読んでみると良いかもしれません。

新聞は必要ないと言いましたが、これには個人差があり、人によっては新聞に書かれている論説や記者独自の目線が役に立つ場合があります。

したがって、新聞は自分にとって必要かどうかを検討したうえで購読するしないを決めましょう。