株で失敗する定番パターン5選
投資には損失がつきものですが、損するパターンというのはだいたい決まっているものです。
経験が少ないうちは知らず知らずのうちに損してしまいますが、長年投資をやっていると、どうしたら損失を出してしまうのかが分かってきます。
それが分かるようになれば、損失を減らして利益を守ることができるようになります。
そこで今回は、株で失敗する定番のパターンを5つ紹介します。
損切りしない
株で失敗する理由の定番オブ定番は「損切りしない」です。
相場巧者が口を揃えて「損切りは徹底しろ」と言うにも関わらず、それを実行できる人は少ないものです。
なぜ損切りしなければならないかというと、
「含み損が出る=買った銘柄か、買うタイミングが間違っていた」
ということだからです。
間違った判断からは利益は出ず損失を垂れ流すだけなので早めに切り捨てるべきなのですが、人はなかなか損切りできません。
人間がなぜ損切りできないのかは「プロスペクト理論」で説明されていますので、一読しておくと良いでしょう。
業績を見ない
次によくありがちなのは「投資先の業績を見ていない」という事です。
要するになんとなく雰囲気で株を買っているということですが、意外とこういう人は多いようです。
株の価値というのは突き詰めて考えれば会社の価値なのですから、投資先の財務状況や業績を見るのは必須と言えます。
それにも関わらず、投資先の業績を見ないで株の売買をするのは、手札を見ないでポーカーをやっているようなものです。
当然、勝てるはずもありません。
投資をしている人の大半は機関投資家と言って大きな資金を預かっている人たちですが、彼らが業績を見て投資をしている以上、私たちも業績を見て投資をしなければなりません。
なかには「業績と株価は必ずしも連動していないのだから、業績を見るのは無駄だ」という人もいるかもしれません。
確かに業績と株価は必ずしも連動していません。
赤字の会社が突然ストップ高になったり、黒字なのに万年低空飛行を続ける株も存在します。
しかし、だからと言って業績を見るのは無駄だというのは行き過ぎた詭弁です。
業績と株価が釣り合っていない株というのは例外的なものに過ぎず、大半の株は業績相応の株価になります。
株式市場を全体的に見渡してみれば、毎年業績を向上させている会社の株価が下がったり、業績が下がっているのに株価は上がりだすような株はほぼあり得ません。
一部の例外的な事象を持ち出しても、全体的な傾向を否定することはできないのです。
1銘柄にオールイン
全財産を一つの銘柄に集中させて一攫千金の大チャンスを狙う人も定番の失敗パターンです。
大抵は思わしくない結果に終わりますが、最悪の場合は一発で相場から退場することになります。
こういった投資がなぜ駄目なのかというと、
「たった一回の判断ミスで全財産を失う可能性を自ら作り出しているから」
です。
そもそも株というのは一攫千金を狙うゲームではないため、こういった人は株式投資というゲームを根本から勘違いしているのです。
株式市場では何事も起こり得るため、どんなに自信があっても一つの銘柄に全掛けするのはご法度です。
たとえ破産する確率が1%であっても、次に行う投資がその1%を引き当てない保証はどこにもないのです。
他人の意見を当てにする
投資家として生きていきたいのであれば、他人の意見を当てにして投資をするのはNGです。
投資をやっている人はみんながライバルであり、他人を信用した時点で負けと思っておいた方が良いです。
結局のところみんな自分が儲けたいのであって、他人は蹴落としても良い存在でしかないのです。
みんな自分の利益に関しては真剣に検討しますが、他人の利益など知ったことかと思っている人が大半だからです。
中には悪質なデマや根拠のない噂を流す輩も存在します。
情報商材を売りたかったり、自分の所有株を高く売りさばく為だけに適当な情報をばらまく人も大勢いる為、他人の意見のほとんどはポジショントーク(その時々で自分にとって都合の良いように発言すること)に過ぎないと思っておくくらいで丁度良いでしょう。
よく分からない投資法に手を出す
今やっている方法がうまくいかないとき、人は他の方法を模索するものです。
もちろんその考え方は正しいのですが、投資の世界ではあまり良くない面もあります。
なぜなら、本やネットで推奨されている方法を散々試したけどうまくいかなかったときに、やけになってよく分からない投資法に手を出してしまう人がいるからです。
投資というのはどんなに正しい選択や方法論でも思わしくない結果になることがあります。
そのため、うまくいかなかったからといって良くない方法だったとは限りません。
たまたまうまくいかない時期だったのかもしれませんし、自分の方法とは合わない株を触ったのかもしれません。
そういう時に、時期や相性のせいではなく方法のせいにしてしまうと、せっかく正しい手法だったのにそれを放棄することにつながります。
昔から推奨されている方法は、先人たちが数多く検証した上でおすすめされているわけですから、時の試練に耐えた分の信頼性があります。
もちろんうまくいかないときもあるでしょうが、他のよく分からない方法よりはずっとマシだということは先人たちが検証済みなのです。
だからこそ、投資は目新しい方法や奇抜な方法よりも、昔から語り継がれてきたような退屈で目新しさのない物の方がマシなのであり、よく分からない方法に手を出す必要はありません。
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