[これだけでOK] 株をするならこれだけ覚えておけばOKです
投資をすると聞きなれない言葉や指標などに多数出くわすことがあります。
投資法一つ取ってみても、IPOセカンダリ、仕手株、割安株、イベント株、アノマリー株・・・など。
株の分析にしても、RCI、レラティブストレングス、ボリジャーバンド、カギ足・・・など。
こう考えてみると、日本人に投資が根付かないのは、投資自体がとっつきにくくて分かりにくいものだと思われているからでしょう。
確かに投資では覚えることがたくさんあるというのは事実です。
しかし投資をやる上でそれら全てを覚える必要などなく、お金を儲けるためにやるだけであれば、実は覚えておく必要があるのはごくわずかです。
そこで今回は投資をやるために最低限覚えておくべきことについて説明します。
これだけ読めば、初心者でも十分投資を始められます。
投資には2つの選択がある
投資とは簡単に言ってしまえば株を買ったり売ったりすることです。
要は売買をするだけなのですが、何を、いつ買うか(売るか)によって儲かったり損することになります。
例えば、上昇する株を買ったとしても買ったタイミングが悪ければ損しますし、買ったタイミングは良くても、そもそも上昇余地が少ない株では大した儲けにつながらないのです。
そのため投資でやるべきことは次の2点に集約されます。
- どの株を買うべきかを選ぶ(銘柄の選択)
- いつ買うべきかを選ぶ(投資時期の選択)
すなわち、投資で儲けるためには上昇する株を上昇するタイミングで買うことが必要になってきます。
そして投資家はこの2つの選択をするために様々な情報を集めて分析した上で判断し、実際に株の売買をしているのです。
では、この2つの選択で正解を選び取るにはどのようにすればよいのでしょうか。
投資においては2つアプローチ法があります。
それはファンダメンタル分析とテクニカル分析です。
これらは車の前輪と後輪のように、どちらかが欠けていては効果が半減しますので両方とも出来るようになるのが必須です。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタル投資とは、売上や利益などが記載された財務諸表から企業の価値を分析する手法です。
ファンダメンタル分析は主に「何を買うか」という銘柄選択をするときに適した方法です。
企業が発行する決算書や財務諸表を読み解くことによって買うべき株なのかどうかを吟味するのです。
では具体的には何を分析すればいいのかというと、これは単純な話で、売上と利益を見れば良いのです。
売上
株価が上がるためには企業が成長し、事業を拡大させていく必要があります。
そのためには、企業が売上を増大させることが必要となります。
すなわち、売上が増加傾向にあるかどうかを見れば良いのです。
落ち目の企業は売上が減少傾向か横ばいになっているので、売上額の推移を見ればそういった株を買わずに済みます。
利益
株価が上がるためには、その企業が黒字である必要があります。
誰だって赤字を垂れ流す会社の株なんて買いたくないからです。
ただし、黒字であればそれで良いというわけではなく、やはり利益も増加している必要があります
なぜなら、利益とは会社のオーナーたる投資家の取り分なので、利益が増加している株ほど投資家からの人気を集めて株価が高騰するからです。
すなわち、利益が黒字で増加傾向にあるかを見れば良いという事になります。
その他
決算書や財務諸表を見ると、売上や利益の他にも様々な項目があることが分かります。
それらにも目を通す必要があるのかと言われると、答えはNOです。
もちろん、その他の要素にもそれぞれ意味があって、分析する価値が全くないとは言いません。
しかし売上や利益という最重要項目と比べてみれば、それらを分析する価値はあまりないというのが正直なところです。
したがって、ファンダメンタル分析では売上と利益の2つが増加傾向にあるのかどうかを調べれば良いというのが結論です。
テクニカル分析
ファンダメンタル分析で買うべき銘柄を見つけたとしても、上昇するタイミングで買わなければ儲けられません。
したがって、いつ買うべきかというタイミングを分析する必要がありますが、そういう時に使うのがテクニカル分析です。
テクニカル分析とは、株の値動きをグラフ化したチャートと呼ばれるものを分析し、そこからトレンドや値動きのパターンを把握して今後の株価を予測する手法です。
具体的に何を見れば良いのかというと、移動平均線と出来高の二つです。
移動平均線
一定期間において株価の平均値を算出し、それを線でつないだものを移動平均線と言います。
例えば、過去5日間の株価の平均値を線でつないだものは5日移動平均線という言い方をします。
算出期間を何日分取るかによって移動平均線は変わってきますが、主に見るべきは25日移動平均線と200日移動平均線です。
25日移動平均線は過去1か月の平均価格を表しますので、この線よりも株価が上にあれば直近の値動きからすると高めで、この線より株価が下にあれば安めだと判断できます。
このようにして、25日移動平均線より上か下かで安く買えるタイミングや、株価が上昇しつつあるタイミングを計ることができます。
200日移動平均線は過去1年間の値動きの平均値を表します。
200という数字は土日祝日を除く株式市場の1年間の開場日だからです。
200日移動平均線を見ることによって、その株が年間を通じて買われているかどうかが分かります。
そうすることで、その株が年単位で上昇トレンドにあるのかどうかが分かり、そもそもその株を買うべき時期にあるのかどうかが把握できるようになります。
つまり、結論としては移動平均線が上昇傾向にあるのかどうかを見れば良いという事になります。
出来高
出来高とは期間中に売買が成立した株数の事です。
チャートの下にある棒グラフがそれです。
例えば、買い注文が1000株と売り注文が1000株あって、この取引が成立した場合、出来高は1000株となります。
なぜ出来高が重要かというと、どれだけその株の取引が活発に行われているかというバロメーターになるからです。
例えば、たくさんの出来高を伴いながら株価が上昇しているときは、皆がその株を大量に買い集めていることが分かるので、その株価上昇はしばらく続くと予想できます。
逆に、多くの出来高を伴いながら株価が下落していれば、誰かが大量に売り急いでいることが分かりますので、その会社は何らかのトラブルを抱えていることが予想されます。
そして出来高が少ないときは、まだその株の取引が活発ではなく、本格的な値動きが始まるのはまだ先になりそうだという事が分かります。
このように、出来高を見ることでその株がどれだけ大量に取引されているかが分かり、いつ買うべきかというタイミングを計ることができるようになります。
つまり、結論としては出来高が多くなっているかどうかを見れば良いという事になります。
まとめ
このように投資というのは何を、いつ買えばいいのかを調べることですが、そのためには2種類のアプローチ法があることを説明しました。
他にも覚えるべきことはありますが、今回説明した要素が100点満点の中で70点ぐらいを占めると思ってもらって良いでしょう。
それくらい重要な要素なのです。
残り30点ほどあるじゃないかと思われるかもしれませんが、今回説明したことと比べると重要度は落ちますし、残りの30点分を勉強するよりも今回説明した内容をしっかり押さえておく方が投資成績は良くなりやすいです。
学校で受けたような学力テストでもそうですが、配点の高いものを重点的に抑えて配点の低いものは(言い方は悪いですが)多少切り捨てて考える人の方が総合得点は高くなりやすいのと同じ理屈です。
今回説明した内容は基本的な内容ですが、投資成績を決めるのはその基本的なことなのでしっかり押さえておきましょう。
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